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ギムザ染色液

ギムザ染色液
ギムザ染色液
ギムザ染色液
定価72,860

血液系の疾患を診断するのに非常に重要な染色方法の一つであり、また染色中に生じる細胞剥離が湿固定の染色と比べ非常に少ない利点があるので、液状検体の尿、体腔液、穿刺吸引検体には欠かせない染色方法です。簡便で迅速に行えるので術中の細胞診にも有用です。

JANコード4517715150051
品番15005
商品名ギムザ染色液
包装10L
製造日数2
規制他危労
使用期限1年

染色結果

核:紫色
細胞質:淡青色~青藍色
核小体:淡紅色~淡青色

参考

固定不良の場合、赤血球にぎざぎざ状の傷あるいは変形がみられる。また白血球の構造は不鮮明となる。染色が薄いと目が疲れる。濃すぎると核内微細構造を観察することができないので適当な濃さに染色する。ギムザ染色の長所は核染が鮮明に染まることであるが、細胞質の染まりはライト染色に劣る。ギムザ単染色は最近あまり見かけられなくなってきている。

文献

1)Romeis, B.:Mikroskopisehe Technik. Oldenbulg.Munchen, 1948.
2)Pappenheim, A.: Panchrom, Folia Haematologica. XI.194-218, 1911.

染色方法

ギムザ単染色 (上乗せ法)
①固定 メタノールを塗抹面に満載し、固定する。 1~2分
- メタノールを捨てる。 -
②染色 ギムザ染色液をリン酸緩衝液で20倍希釈(1: 19) し、希釈液を塗抹面に満載する。
※リン酸緩衝液はM/15リン酸緩衝液pH6.4を使用する。
※ギムザ希釈液は使用時に調整する。
15~20分
③水洗・乾燥 水洗後、冷風乾燥をする。 水洗は
15~30秒
④鏡検 必要に応じてイマージョンオイル(油浸オイル)を付けて観察。 -

染色のコツ・注意点

1) 固定時間が長すぎると染色性が悪くなる。
2) 緩衝液のpH 及び濃度を正しくすること。
3) ギムザ希釈液は使用時に調整する。
4) 染色時間や染色液の濃度は、染色時の標本上の細胞数や室温などによって適時調整する。出来上りが淡ければ、再染色をすれば良いが、染色が濃すぎた場合は処置に困るので注意。
5) 時々、染色液を軽く口でふいて混和すると染色むらがなくなる。
6) 水洗は、色素の浮きかすを標本に付着させないように、標本の端より水をかけ、こぼれ落すようにして流し去る。
7) 長時間の水洗は、脱色につながるため出来るだけ速く水を切り、冷風で乾燥させる。
8) 血液等、塗抹した後、充分に乾燥してから固定する。

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