血液疾患、特に由来の不明な未分化細胞が多数出現する急性白血病の病型分類には細胞組織化学染色が重要な手掛かりを与える場合が多い。Esterase染色もその1つであるが血液細胞学的に問題となるのは非特異的Esterase染色である。染色法には金属塩法やアゾ色素法等があるが、塗抹標本ではもっぱら後者の方法が広く用いられている。非特異的Esterase染色の中では単球系細胞に比較的強い反応を示しNaFで阻害を受けるα-Naphthyl buthyrateを気質としたものと、骨髄系細胞に強い反応を示すNaphthol AS-D chloroacetateを基質としたものとが代表的である。急性骨髄単球性白血病の診断には両者の基質を用いた二重染色方法を実施するとさらに鑑別の確実さが増すと言われる。
JANコード | 4517715180010 |
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品番 | 18001 |
商品名 | 10mM基質保存液(AS-D用) |
包装 | 1回用 |
製造日数 | 2 |
規制他 | |
使用期限 | 1年 |
キット内容(15回分) | |
ナフトールAS-D クロロアセテート | 1mg × 5 本 |
Fast Blue RR Salt | 5mg × 5 本 |
M/15 リン酸緩衝液pH 7.4 | 50ml × 1 |
N.N −ジメチルホルムアミド | 5ml × 1 |
固定(注1) | 固定液に浸漬または満載 | 4℃ 30秒 |
水洗(注2) | 流水水洗、乾燥 | 30秒 |
染色(注3) | 反応液を満載 | 37℃ 30~40分 |
水洗 | 流水水洗、乾燥 | 10~30秒 |
核染(注4) | カラッチ・ヘマトキシリン染色 | 10~15分 |
水洗・色だし(注5) | 流水水洗(温水浸漬) | 5分 |
乾燥 | 冷風 | |
封入鏡検 | グリセリンゼラチンで封入またはノーカバーレンズ |
骨髄芽球 | (-)~(+) |
前骨髄球 骨髄球 後骨髄球 | (+)~(3+) |
好中球 | (+)~(3+) |
好酸球 | (−) ~(±) |
好塩基球 | (−) |
単球 | (-)~(±) |
リンパ球 | (-) |
形質細胞 | (-) |
細網細胞 | (-) |
赤芽球 | (-) |
巨核球 | (-) |
血小板 | (-) |
固定(注1) | 固定液に浸漬または満載 | 4℃ 30秒 |
水洗(注2) | 流水水洗、乾燥(冷風) | 30秒 |
染色−I(注3) | A,B,C,D の標本用意 AとC標本に(1)、BとD標本に(2)の反応液を各々満載 | 37℃、 30~40分 |
水洗・乾燥 | 流水水洗、乾燥(冷風) | 10~30秒 |
核染−II(注4) | C とD 標本にNaphthol AS-Dchloroacetate反応液を満載 | 37℃、 30~40分 |
水洗(注5) | 流水水洗、乾燥(冷風) | 10~30秒 |
核染 | カラッチ・ヘマトキシリン染色 A ~D の標本 | 10~15分 |
水洗・色だし | 流水水洗 *(温水浸漬) | 5 分 |
乾燥 | 冷風 | |
封入・鏡検(注7) | グリセリンゼラチンで封入 またはノーカバーレンズ使用 |