臨床検査用染色液・試薬及び顕微鏡用グラス、替刃等に貢献する武藤化学株式会社

エステラーゼ染色用 EGME

エステラーゼ染色用 EGME
エステラーゼ染色用 EGME
定価4,500

エステラーゼはカルボン酸エステルの加水分解を触媒する酵素でコリンエステラーゼ、リパーゼ、非特異的エステラーゼに大別される。血液の分野で問題になるのは非特異的エステラーゼで染色法には金属塩法、Indoxyl 法やアゾ色素法などがあり今日広く用いられているのはアゾ色素法である。アゾ色素法に用いる基質(低級脂肪酸エステル)は基質特異性がないため反応液のpH、酵素阻害剤の組み合わせにより特定の酵素を証明する必要性がある。血液細胞内に証明されるエステラーゼは使用する基質によって非特異的エステラーゼ(比較的短鎖のエステルを加水分解)と特異的エステラーゼ(比較的長鎖のエステルを加水分解)に分けられる。また、用いられる基質及びジアゾニウム塩には種々のものがあり、両者のさまざまな組み見合わせによって血液の反応態度や陽性色調が異なる。

JANコード4517715102814
品番10281
商品名エステラーゼ染色用 EGME
包装3ml×10本
製造日数2
規制他労危P
使用期限1年

キット内容 α -ナフチルブチレートを基質とした染色キットです。

キット内容(10回分)
α -NB 液10ml×5V固定液(ホルマリンアセトン緩衝固定液)50ml×1
EGME
3m
カラッチ・ヘマトキシリン
50ml×1
M/15 リン酸バッハーpH6.3

50ml×1

NaF
4.5mg×5本
Fast Garnent GBC
10ml×5本
グリセリンゼラチン
1本

目的 主に細胞鑑別

特に単球・Macrophage 系細胞と好中球系細胞との鑑別
一部巨核球系細胞の鑑別にも用いられる。

染色の種類

Esterase染色の種類:
1.非特異的Esterase染色・NaF阻害試験
2.特異的Esterase染色

主な反応基質とジアゾニウム塩

反応基質ジアゾニウム塩
1. 非特異的エステラーゼ染色?α-Naphthyl butyrate
?α-Naphthyl acetate
?α-Naphthyl AS-D acetatel
Fast garnet GBC
Fast blue BB
Fast blue RR
Pararosaniline など
2. 特異的エステラーゼ染色Naphthol AS-D chloroacetate

Fast blue RR

Fast garnet GBC など

染色原理:アゾ色素法

染色原理:アゾ色素法
アゾ色素法はそのナフトールがジアゾニウム塩とカップリングをおこし不溶性のアゾ色素を形成することを利用した方法。

非特異的エステラーゼ染色操作:(1)α -NBE 法およびNaF 阻害試験

固定(注1)固定液に浸漬または満載4℃ 30秒
水洗(注2)流水水洗、乾燥30秒
染色(注3)各々の標本に反応液(1)、(2)を満載37℃
30~40分
水洗流水水洗、乾燥10~30秒
核染(注4)カラッチ・ヘマトキシリン染色10~15分
水洗・色だし(注5)流水水洗(温水浸漬)5分
乾燥冷風 
封入鏡検(注6)グリセリンゼラチンで封入またはノーカバーレンズ 

注意点とコツ

注1:
1) キットの中の固定液50 mlは丸型染色ドーゼ(バット)に移し、蓋をきちんとして冷蔵庫保存して置くと良い。毎回冷蔵庫から取り出しすぐ使用でき便利である。
2) 固定は固定液に標本を浸漬または標本上に固定液を満載どちらでもよい。
3) 固定時間が短いと溶血を起こし長過ぎると反応が低下することがあるので注意。
注2:水洗は流水で標本上に固定液が残らないように充分行い乾燥する。
注3:
1) 反応液は仕様直前に調整する。α -NB は極少量であるためバイアル蓋などに付着したものもEGME 液できれいに流し入れる。
2) 反応は室温でも可能だが湿潤箱を用い37℃(フラン器など)で行うと安定した結果が得られる。
3) 反応時間は細胞数などに応じ調整してもよい。
4) NaF 阻害試験は必要に応じ実施するが多くの場合同時に行って置く方が便利である。
注4:核染色(後染色)は細胞数に応じ時間を調整する。
注5:色だしは流水のみでもよいが軽く流水水洗し約60℃の温水に漬け色だしすると核染色が鮮明になり、より陽性顆粒が見やすい。
注6:有機溶媒で陽性顆粒が消失するため標本直接の油浸鏡検は厳禁である。グリセリンゼラチンで封入しカバーガラスの上から油浸にするかノーカバーのレンズを使用し鏡検する。

試薬の調整 使用時調整

反応液(1)(α-NBE 染色):
A液と B 液を混和(B 液バイアルにA液を入れ軽く転倒混和)
A 液:Fast Garnet GBC 1 バイアルに M/15リン酸緩衝液9.5ml を入れ軽く 転倒混和し溶解する。
B 液:α-NB 1 バイアルをEGME 0.5ml で溶解する。

反応液(2)(NaF 阻害試験):
NaF 1バイアルを反応液? 3ml で溶解する。

関連製品

製品カテゴリ

商品検索

キーワード

JANコード

品番

価格帯

 ~ 

製品カテゴリ