臨床検査用染色液・試薬及び顕微鏡用グラス、替刃等に貢献する武藤化学株式会社

DAB染色用固定液

DAB染色用固定液
DAB染色用固定液
定価4,500

ペルオキシダーゼ反応は細胞鑑別や細胞機能の一端を知る上で最も臨床的に利用されている特殊染色法である。 特に急性白血病の病型分類であるFAB 分類や新WHO分類には欠かせない重要項目の一つである。
当社染色キットは国際血液標準化委員会推奨法であるDAB 法を採用している。

JANコード4517715873325
品番87332
商品名DAB染色用固定液
包装500ml
製造日数2
規制他危労P
使用期限1年

キット内容

キット内容(20回分)
固定液60ml×1
DAB5mg×10本
トリス塩酸緩衝液5ml×10本
3%過酸化水素水2ml×1本

目的

1.殺菌作用:生体防御に関わるペルオキシダーゼ酵素の有無
2.細胞鑑別:特に骨髄(顆粒球)系細胞とリンパ系細胞との鑑別

染色原理

染色原理
ペルオキシダーゼ酵素(POD) は水素供与体の水素を水素受容体である過酸化物に転移させる過程に作用する酸化還元酵素の一種である。水素受容体に過酸化水素を用い、ペルオキシダーゼ酵素の作用により水素供与体が酸化・重合を起こし発色することにより存在を認識する。
一般的には次のような反応原理で表わされる。

特長

・陽性顆粒が見易(特に弱陽性細胞)、細胞同定が容易です。
・陽性細胞は有機溶剤で褪色せず、標本は長期保存できます。
・未固定塗抹標本でも、1週間は染色性に影響はありません。

試薬の調整 使用時調整

反応液:DAB 試薬1バイアルにトリス塩酸緩衝液1 バイアル5ml を入れ転倒混和する。DAB 試薬が良く溶解したら3%過酸化水素水を1 滴添加しさらに転倒混和する。

ペルオキシダーゼ染色操作・DAB 法

固定 (注1)固定液満載10 ~30 秒
水洗 (注2)流水30 秒
染色 (注3)反応液満載3 ~7 分
水洗流水10 ~30 秒
核染 (注4)ギムザなど普通染色15 ~20 分
水洗流水10 ~30 秒
乾燥冷風 
鏡検 (注5)油浸(可) 

注意点とコツ

注1:
1)固定液は室温に戻し使用する。
2)固定液は染色時毎に標本の上に満載しても良いが染色キットを開封時に有蓋丸型染色バットに入れ(約50ml)冷蔵庫保存し繰り返し使用しても良い。その場合の固定法は固定液に標本を浸漬する。
3)固定時間は細胞数に応じて延長する。固定が不充分だと赤血球が溶血する場合があり見にくい標本になる。
4)固定液が劣化すると陽性顆粒が綺麗な顆粒状を呈さなくなる。
注2:固定後の水洗は固定液が残らないように丁寧に流水水洗する。
注3:
1)反応液は調整直後は無色透明に近いが時間経過とともに濁りと茶褐色調に着色してくるが調整後数時間は良好に反応する。
2)反応液に3%(局法)過酸化水素水の添加を忘れないようにする。
3)過酸化水素水の過剰添加は避けること。
注4:核染色(後染色)はMay-G など普通染色の他にヘマトキシリン(マイヤーまたはカラッチなど)でもよい。弱陽性細胞の観察には後者の方が判定し易い場合がある。注5:この方法は有機溶媒に影響されないため鏡検時油浸レンズの使用が可能である。

ペルオキシダーゼ染色態度・判定(DAB法)

[陽性顆粒]
黄褐色~黄緑色
※後染色にGiemsa染色など普通染色をした場合は黄緑(黒緑色に近い)にヘマトキシリン(カラッチ等)染色では黄褐色に見える。
[陽性有無]
骨髄芽球(-)~(+)
前骨髄球
骨髄球
後骨髄球
(+)~(2+)
好中球
(+)~(2+)
好酸球
(3+)
好塩基球
(-)~(+)
単球
(-)~(+)

リンパ球
(-)
形質細胞
(-)
細網細胞
(-)
赤芽球
(-)
巨核球
(-)
血小板
(-)

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