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ヒス莢膜染色キット

ヒス莢膜染色キット
ヒス莢膜染色キット
定価1,200

細菌の莢膜を染色する方法である。 莢膜は肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)、 肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)、炭疽菌(Bacillus anthracis)などが有している。莢膜は生体の殺菌物質から菌体を保護するために、細胞壁の外側に形成される膜様物質で、菌が生体の中に存在する場合に顕著に形成されるが、培養菌では薄くなりついには消失する場合が多い。

JANコード4517715424817
品番42481
商品名ヒス莢膜染色キット
包装1キット
製造日数2
規制他
使用期限1年

染色液

(1)ゲンチアナ紫液(1の別法)フクシン液(2)20%硫酸銅水溶液
ゲンチアナ紫  0.25g
純アルコール  5ml
精製水  95ml
塩基性フクシン  0.55g
純アルコール  5ml
精製水  95ml
無水硫酸銅   20g
精製水  100ml

硫酸銅は少量ずつ精製水に溶解させる。1 度に試薬と水を混合すると試薬が大きな塊になり、溶解しにくくなる。

染色方法

塗抹、自然乾燥、火炎固定 
ゲンチアナ紫液またはクリスタル紫液満載で加温染色: 加温は弱く、湯気がでたら数秒炎を引き再度加温。2~3回繰り返す。3分間放置。
水洗せず、硫酸銅溶液で色素を洗い流す。 
濾紙で水分を吸収させ乾燥、鏡検。 

別法として硫酸銅溶液で色素を洗い流した後、カバーガラスをかけて鏡検してもよい。

注意点

(1)染色液は古くなると沈殿が出やすいので、濾過するとよい。
(2)加温は染色液を載せた下方から、チール・ネルゼン染色(抗酸菌染色)の場合に比べ弱めに行う。
(3)莢膜はグラム染色では菌体の周囲が抜けた像として観察されるが、莢膜染色では淡く染色される。

染色結果

染色結果
ゲンチアナ紫又はクリスタル紫で染色した場合、菌体は紫色、莢膜は淡い紫色に染色される。クリプトコックス・ネオフォルマンス(Cryptococcus neoformans)の莢膜の観察には本法は不適当である(墨汁法を用いる)。

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