染色検討結果 後染色-OG6とEA50のバランスについて
後染色のOG-6とEA-50のバランスについて
左縦列は、OG-6が適正の2倍の時間(2分)、EA-50が適正の半分の時間(1分)で染色したもので、上段から核染色時間が半分(1分)、適正(2分)、2倍(4分)となっています。
オレンジG色に強く染まる細胞が優位で、ライトグリーンやエオシン色は薄く、染まっている細胞も比較的少量です。
下段は核染が濃いため細胞質への共染がありライトグリーン色が多少濃くみえます。
中央縦列は、OG-6、EA-50とも適正時間の染色で、核染色は左縦列と同様です。オレンジG、ライトグリーン、エオシン色、各染色液に染まる細胞が認められます。
上段は、細胞質の輪郭がやや不明瞭で、中段、下段と行くに従い明瞭となっていきますが、下段ではエオシン色に染まる細胞質の透過性が低く感じられます。
右縦列は、OG-6が適正の半分の時間(30秒)、EA-50が適正の2倍の染色時間(4分)で、核染色は左、中央と同様です。
細胞の輪郭などは中央縦列と同様で、下段にいくに従い明瞭でくっきりしていきます。
細胞質は、ライトグリーンの緑色やエオシンのやや濃い赤色が優位に染まってきており、オレンジG色はあまり認められません。出現細胞全体の細胞質の透過性が低く感じられ、背景も共染気味です。
OG-6 | 2分 | 1分 | 30秒 |
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EA-50 | 1分 | 2分 | 4分 |
1分 ヘマトキシリン |
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2分 ヘマトキシリン |
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4分 ヘマトキシリン |
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※推奨する染色条件の標本