ラオスの活動支援
武藤化学は、「ラオスの病理を支援する会」と協調して、ラオスの病理検査向上に貢献しています。
東京医科歯科大学医学部保健衛生学科教授 沢辺元司
皆さんは「ラオス」を知っていますか?名前を聞いた事だけの方がほとんどだと思います。
ラオスはインドシナ半島の中央にあるベトナムとタイに挟まれた山国で、カンボジア、ミャンマー、中国とも接しています。
アジア最貧国の一つですが、最近、経済発展を遂げています。
私たち「ラオスの病理を支援する会」のメンバーは日本に留学してきたラオスの病理医を通してラオスの病理学、病理検査の向上を支援しています。
ラオスでは病理検査を行えるのは首都ビエンチャン市内の5病院だけであり、全国で博士号を持った病理医は2人、病理学の研修を受けている医師を含めて合計11名しかいません。病理検査のレベルも低く、エタノール、キシレン、パラフィン、スライドグラス、包埋カセットなどの試薬・消耗品の慢性的不足、検査機器の老朽化に苦しんでいます。
不思議ですが、エタノール、キシレンは日本より高価なようです。私たちは武藤化学に働きかけて、数多くの病理検査試薬、機器、スライド、カバーグラス、ミクロトーム用替刃などの寄贈のお手伝いをしました。
2010年4月にはエタノールリサイクル装置、ホルマリンリサイクル装置を各2台ずつ寄贈し、特にエタノールリサイクル装置はその後順調に使われており、試薬代の節約に大変役立っています。
会の活動はHPで紹介しています。
>NPO法人 ラオスの病理を支援する会
ラオスでの国際貢献の模様が、ラオス国営放送で放送されました。