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Newヘマトキシリン タイプM,C,G ピュアエオシン

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Newヘマトキシリン タイプM,C,G ピュアエオシン

病理組織標本の中心となる染色法の一つであり、非常に重要である。 ヘマトキシリンで核を青藍色に、エオシンで細胞質・線維類や赤血球をピンク色に染める。通常まずこのH&E染色を行い組織の全体像を観察し、必要に応じ特殊染色を行う。
切片の厚さ、固定条件、ヘマトキシリンの種類、エオシンの種類などにより染色結果が違うため各々の施設で染色条件を設定し核と細胞質を明瞭に染め分けることが大切である。

【ヘマトキシリンの種類と特長】

  染色強度 色調 分別 染色時間
マイヤーヘマトキシリン 青紫 不要 10~15分
カラッチヘマトキシリン 青紫 必要 10~15分
リリー・マイヤーヘマトキシリン 黒紫 必要 ~5分
GMヘマトキシリン 中強 不要 ~5分
NewヘマトキシリンTypeM 中強 青藍 不要 ~10分
NewヘマトキシリンTypeC 中強 青藍 必要 ~10分
NewヘマトキシリンTypeG 青藍 不要 ~5分


【エオシンの種類と特長】

   染色強度  色調  溶液  染色時間  使用法
 エオシンY  弱  赤色  水溶液  5~10分  70%前後エタノールで3~5倍に希釈。
希釈液100mlに対し酢酸0.5ml加える。
 0.5%・1%エオシンアルコール  中  赤色  アルコール  ~3分  95%エタノールで3倍程度に希釈する。
 ピュアエオシン  強  赤桃色  アルコール  ~3分  95%エタノールで3倍程度に希釈する。
 エリスロシン入りエオシン
アルコール
 強  濃赤色  アルコール  ~3分  95%エタノールで3倍程度に希釈する。
 NewエオシンTypeM  強  赤桃色  アルコール  ~3分 調整済み。ピュアエオシンと
エオシンアルコールの混合品。


【染色方法】

1 脱パラ、脱キシレン、水洗
2 核染色
3 水洗(軽く)
4 分別(必要に応じて)
5 色だし、流水水洗(10~15分)
6 水洗(アルカリ水にて色だしをおこなった場合、5分)
7 後染色
8 脱水、透徹、封入


【マイヤーとカラッチのヘマトキシリン】
マイヤーおよびカラッチの処方は、従来から使用されているヘマトキシリン染色液の代表格です。マイヤー・ヘマトキシリン液では、核を選択的に染め分別は不要です。一方、カラッチ・ヘマトキシリン液では、核以外の細胞質等も染色され酸による分別が必要ですが、マイヤー・ヘマトキシリンと比較し染色強度が強い利点があります。

【ピュアエオシンとエオシンY】

 ピュアエオシンはエオシンYに使用される色素を塩酸処理により沈殿凝集させ、再度アルコールで溶解した色素を使用しています。これによりエオシンYに含まれる蛍光色素が除去され染色強度が増し鮮やかに染色される利点があります。これに対しエオシンYでは、全体的に染色強度が弱く感じ染色時間を長く設ける必要がありますが、赤血球を明瞭な赤色に染色する利点があります。

【Newヘマトキシリン Type M・Type C・Type G】



核染色液としてマイヤーやカラッチのヘマトキシリンが、後染色液としてエオシンYが多く使用されています。しかし昨今のミクロトームおよび替刃の技術進歩により、得られる薄切切片は非常に薄くなり前記染色液では染色強度等の点で不十分な場合が見受けられます。New Hematoxylin TypeM/C/Gは、短時間で明瞭な染色結果が得られるように作製された弊社オリジナルの核染色液です。
NewヘマトキシリンType Mでは、核を選択的に染色するために、分別が不要でクリアーなH&E染色が可能です。NewヘマトキシリンType Cでは、染色強度が強く短時間で染色される利点がありますが、細胞質も染色するために酸による分別が必要です。NewヘマトキシリンType Gは、非常に染色強度が強く短時間で染色可能ですが、細胞質も若干染色されます。凍結切片等の迅速組織診断時に有用です。
これら三種のヘマトキシリン液による核染色後の後染色には、鮮やかに染色されるピュアエオシンを推奨しております。なおピュアエオシンでは赤血球に対する染色性が弱い為に、1%エオシンアルコール液を3割程加え赤血球への染色強度を向上させる方法もございます。

【色だし方法による染色結果】

染色条件:New Hematoxylin Type G 3分、5倍希釈ピュアエオシン3分
核染色後の色だしには、水洗処理、温水処理、アルカリ水溶液処理などがありますが、処理方法により染色結果に違いが生じますので、弊社では温水処理またはアルカリ水溶液処理を推奨しております。温水処理では40℃前後で約1分間、アルカリ水溶液処理では0.05%炭酸リチウム水溶液に10秒間にて十分な色だしが行えます。水洗処理では冬季に注意が必要で水温が低い場合には長時間の実施でも十分な染色結果が得られない場合があります。なおアルカリ水溶液処理による色だし後は、水洗を5分間行い、pHを中性域に戻してから後染色を行って下さい。

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