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アザン染色:細胞質の色調改善方法のご案内

平成30年9月10日


お客様各位

 
武藤化学株式会社
代表取締役社長 武藤 洋三

 
北海道胆振東部地震につきまして

 
 
拝啓
平素は弊社製品『マロリー・アゾカルミンG』をご愛願賜り、厚く御礼申し上げます。
病理組織検査の特殊染色方法として広く行われているアザン染色は、膠原繊維を青色に染め、細胞質等を赤色に染める染色方法ですが、長期間固定された検体を用いた際に、細胞質が紫色調に染色され、コントラストのバランスが不十分な場合があります。
この不具合を解消する方法として、先の病理技術研究会で慶應義塾大学附属病院 病理学教室より発表(2017年3月)された変法が有用でありましたので、ご案内させて頂きます。
              
従来のアザン染色では、媒染剤として「5%トリクロロ酢酸・重クロム酸カリウム液」が使用されておりますが、換わりに「ブアン液」を使用することにより、細胞質が赤色調に染色され良好な染色結果が得られるようになります。なお短期間固定された検体を用いた際この操作は必要ありません。
下に変更前後の染色結果を掲載しますので、ご参照下さい。

敬具

媒染剤の変更点

媒染剤 時間 温度
変更前 5%トリクロロ酢酸・重クロム酸カリウム液 10~20分 室温
変更後 ブアン液 1時間  60℃

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